Produced by 古川智穂
土地の“光”をデザインするプロジェクト。
田舎館村の冬の田んぼアートを模した“the snow”
「青森の夏」を形にした“灯りの紙”
土地の“光”をデザインするプロジェクト。
観光地のようにその土地を象徴する風景やものは“光”。
誰かに伝えるため、 心に留めるため光のかけらを持ち帰れるように。
受け取る人の心に光が灯るように。
原風景や原体験として誰しもの記憶の中にあるものやことを形にしたい。
各地にある観光資源をモチーフに、直感的に「カワイイ!」と思えるプロダクトや雑貨を制作しています。
何気ない生活の一部になっているものが積み重なり、ひとりぶんの連続した記憶を形成するなら、
そのもの自体が感情的にニュートラルなものであっても、紐づいたたくさんの記憶があるはずです。
地域というキーワードをプラスすると、少しだけノスタルジーが加わります。
「あのひと、ここが地元だったな」「こういうの好きかな」
自分だけでなく、誰かを思いながら選ぶ。
そうしてやさしいコミュニケーションが生まれるきっかけが作れたら。
「なんとなくカワイイ」
そこから地域を知るきっかけになれたら。
各地の“光る”部分を形にするプロジェクトです。
青森県田舎館村で毎年冬に開催される「冬の田んぼアート」をモチーフにしたグリーティングカード。
中の透けない「オペーク」タイプと、トレーシングペーパーの透け感が美しい「フロスト」の2タイプで、
用途に合わせてお使いいただけます。
「あおもりの夏をおくる」
そんな文化は素敵ではないだろうか。そのためのツールがあればいいのに。
_発想はそんなところから始まりました。
奇しくも2020年、祭の開催が中止となり、その技術や美しさに触れる機会が減ってしまいました。地域に根付く文化として、名もなき多くの人に紡がれてきた技術そのものの美しさを、プロダクトとして愛でられたら、そこにやさしいコミュニケーションが生まれるのではないか。
調べていくうち、祭の起源には、夏の穢れを払い、息災を願う意味合いが込められていたことがわかり、その願いを込めておくるための紙を作ろう、という方向性へ。
「祭の紋様らしさ」とプロダクトとしての使いやすさ。
それらを両立させ形にするために、歴代の祭の山車について研究している
工藤さんに相談、色や形・技法まで、何度も調整を重ねながら形にしました。